| 先日、家で元気丸を見ていたら、広島県高校サッカーの準決勝の様子がダイジェストで流れていました。 何気なく見ていたら、あるチームのある選手がすごいミドルシュートをゴールに突き刺して、チームメートと抱き合っている様子が映し出されていました。アナウンサーが「K高校のK選手が、ゴールを決め…」んっ、この名前、聞き覚えがあるぞ!
そうなんです。実は、ゴールを決めたKくんは、小学生時代、サンフレッチェジュニアに所属していて、当時、私と門田コーチ(現在普及部コーチ)が担当していたときの選手だったのです。しかし、彼は、ひどいオスグッド(膝の成長痛)に悩まされ、ほとんどボールを蹴ることも、走ることも、そして大好きなサッカーも出来ず、チームメートがサッカーをする姿を見ては、「自分はどうしてできないんだ」と悔しさと悲しさの涙を流していたのです。私たちコーチも何もしてあげることが出来ず、彼はその後、ジュニアを卒団し、市内のクラブチームに入団したのですが、そこでも、膝の痛みは癒えず、本当に悔しい思いで、サッカーを続けていたのです。
現在高校2年生。本当にサッカーが思う存分できるようになってよかった。本当に良かった。俺たちは何もしてあげることはできなかった。
やっぱりうれしかったので、電話しました。 「よかったな、本当に、サッカーが出来るようになってよかったな」 Kくんは答えました。 「コーチ、これからですよ。僕のサッカーは始まったばかりですよ」
また一つ、力を分けてもらいました。
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